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新刊『信家』登場!刀装具ファン必見の4つの魅力

更新日:2025年10月6日

昨日は、地元山梨県にあるサンニチ印刷さんに行って参りました!


サンニチ印刷で信家の書籍を作る


父・伊藤満は38年前頃からでしょうか、初めて信家を手にした時から「信家の虜」になったそうです。そこから、蒐集と研究が始まりました。

長い研究の道のりを経て、このたび、ギャラリー陽々では 新刊『信家』書籍 をご紹介できる運びとなりました。本書は、数十年にわたる研究成果をまとめたもので、信家鐔の理解や鑑定に欠かせない一冊となるはずです。


本記事では、発売にあたり「知っておくべき4つのポイント」をご紹介します。



信家の本ができました!

まさかの500部を自ら一つ一つ心を込めて、ナンバリングしたいということでしたので↓


信家の書籍を確認する伊藤満



1. 信家の鐔とは何か?


日本刀装具の世界において「信家(Nobuie)」は特別な存在で、金家や埋忠明寿と並べて三作と呼ばれています。桃山時代から江戸初期にかけて活躍した「信家」は「塊」としての存在感や鉄味が魅力的で、侍の美学を象徴しています。その力強い銘は(放れ銘・太字銘)として知られ、本書では、その多様な作品を網羅し、放れ銘と太字銘という呼ばれ方はいつから始まったのだろうか?そもそも、鐔に銘が切られるようになったのは、いつからなのか?信家という作家は何人存在したのだろうか?これらについての先人の研究発表も紐解いて紹介しています。


2. 豊富な図版と鑑賞のポイント

掲載されている鐔は、いずれも高精細な写真で、鑑定ポイントや時代的特徴で作家の作風や銘ぶりが変化していくことを学ぶことができます。鉄地の質感や鏨跡まで確認できる図版は、愛好家だけでなく研究家にとっても貴重な資料となるでしょう。



3. 信家研究の新しいスタンダード


伊藤満による長年の研究に基づき、これまで知られていなかった「信家」を含め、有名な作品を網羅し順序立てて紹介しています。目まぐるしく変化した桃山江戸初期の歴史と文化を背景に、放れ銘と太字銘の特徴や銘の変遷、それぞれの美意識を解説することで、信家研究の新たな方向性を提案しています。


著者より


「大正十五年(1926)に出版された秋山久作翁が註をつけられた「中村覚太夫信家鐔集」が有名ですが、江戸時代の刀盤鏨口訣(刀盤図譜)にはすでに名工として紹介され、記載があります。昭和三十三年(1958)から三十四年までの「刀剣美術」第52号から59号までに発表された、勝谷俊一氏の論文「信家の新研究」は、信家鐔の研究としては、ほぼ現在に繋がる決定的なものでした。しかし、近年「三州 信家」という銘のある鐔が発見されました。信家は尾張の清洲居住説が有力でしたが、それまでは、「三 信家」という銘のものだけで、私の解釈は、「三代目信家」でした。この鐔の発見によって、「三」は、「三河」の「三」であることがわかり、桃山江戸時代初期の三河と尾張の関係などを調査した結果、そのおおよその輪郭が判明してきました。「中村覚太夫信家鐔集」には144点の信家の押形が掲載されています。重複と表裏掲載の5点を引いても139点が紹介されているわけで、これを超えるにはそれ以上の写真での掲載と新たな視点による論考が必要であると思っていました。皆さま方のご協力により、現在、調査撮影した鐔の写真は173点になり、結果として充実した内容になったと思っています。」


4. 愛好家のみなさまへ


世代を越えた多くの方々に、私たちが「信家」の魅力をお届けできますよう、著者の好意で、2025年10月1日~12月31日まで、割引価格26,000円で販売いたします。11月には「信家」英語訳も発売予定です。ぜひ、この機会にこの書籍を手に取っていただけたら嬉しいです。


書籍のご案内


書名:『信家』

著者:伊藤 満

発行:ギャラリー陽々

発売日:2025年10月1日

販売価格:27,500円→26,000円(2025年12月31日)まで。



ご予約・お問い合わせは → [こちら]



結びに

信家は、ただの鐔工ではなく「武士の精神と美」を「塊」で表現した作家です。本書が、研究者・愛好家のみなさまにとって信家理解の一助となれば幸いです。次回は「時代拵の魅力」をお届けします。ぜひ、刀装具を心に。



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