top of page
PH3 蓬莱山図
NEW
山元春挙
絹本肉筆水墨淡彩 樹脂軸 生ぶ二段丸表装 桐共箱
画:418mm×512mm 表装1342mm×655mm (軸先含まず)
¥280,000
Shunkyo Yamamoto.
1872〜1933
山元春挙は、明治から昭和にかけて活躍した円山四条派の画家で、竹内栖鳳と並ぶ近代京都画壇の巨匠です。明治四年に滋賀県大津で生まれ、12歳のときに遠縁にあたる京都の画家、野村文挙に入門しました。その後、森寛斎の弟子になり大成しました。大正六年(1917)には帝室技芸員にもなっています。京都市立美術工芸学校で教鞭もとり、川村曼舟や小村大雲など弟子もたくさん育成しました。円山四条派の画風をシンボリックにして西洋的な写実や遠近法も取り入れた、当時としては斬新な画風で、明治天皇も熱烈なファンでした。
この絵は、昔からの吉祥の画題である、蓬莱山の図を伝統技法である墨絵でダイナミックに表現しています。そこには巧みな遠近法が取り入れられ、背景には淡い黄土色の色彩が加えられて現実味のある蓬莱山に仕上げられています。伝統技法と先進技法のマッチングが素晴らしく、春挙の芸術的感覚を伺うことのできる秀逸な作品です。
bottom of page