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PH159 早春
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荒木十畝
絹本肉筆彩色 牙軸 生ぶ三段本表装 桐共箱二重箱
画:1299mm×427mm 表装2245mm×572mm (軸先含まず)
¥260,000
Jippō Araki.
1872〜1944
荒木十畝は、本名、朝長悌二郎で、明治5年に長崎の大村で生れました。1892年に上京して荒木寛畝に師事して翌年には、画才を認められて養子になりました。すぐに才能は開花し、1903年には内国勧業博覧会で褒状、翌年のセントルイス万博では銀牌を受けました。その後も文展の審査員を勤め、帝国芸術院会員に推挙され官展の重鎮として活躍しました。主に花鳥画を得意とし、当時は横山大観と並び称されるほどの人気画家でした。この絵は、早春の頃、庭の白梅に止まった鳥を描いています。素晴らしい筆さばきで手早く描かれた梅の枝と花。鳥も勢いよく描かれ鋭い目にポイントを持たせています。これは八哥鳥で、人によく懐き、人の言葉を真似ると言われ、江戸時代から飼う習慣が広がりました。苔むした庭石の安定感、梅の枝のしなやかさに、動きのある八哥鳥は、簡潔な画面構成でありながら、十畝の並々ならぬ画力を証明しています。
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