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PH141 秋晴図
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福田平八郎
絹本肉筆彩色 牙軸 生ぶ三段本表装 桐共箱
画:1322mm×356mm 表装2164mm×489mm (軸先含まず)
¥250,000
Heihachiro Fukuda.
1892〜1974
福田平八郎は、明治25年に大分市に文具店を営む両親の元に生まれました。大正から昭和にかけて活躍し、晩年には日展常務理事を努め、文化勲章を受章し、文化功労者となった日本を代表する画家です。大分県立大分中学校卒業後に、京都市立美術工芸学校に入学し、卒業後、大正8年に第一回帝展に「雪」が入選し、第三回帝展に出品した「鯉」が特選となり、宮内省に買い上げられました。その後は帝展の審査員になり、京都市立絵画専門学校の教授も勤めました。代表作である「漣」は重要文化財に指定されています。無駄を省き、対象の美しさや内容を極限まで抽出することで、シンプルで感動の深い独特の画風に到達し、その近代性が高く評価されています。
この絵は、楓の木に止まる小鳥を描いたものです。一見、普通の花鳥画のようにも見えますが、小鳥はインカサンジャクという南米のもので、紅葉が始まったばかりの楓の葉はすべて表向きで装飾的に表現しています。小鳥の肢体や本来の楓の様子を表現することとは別に、黄色の葉とブルーの鳥の色彩の調和をテーマにして平面的に描いています。このような感覚は、福田平八郎の得意とするところで、感性に特化した魅力的な作品に仕上げています。
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