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PH068 秋山独居図
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橋本関雪
紙本肉筆彩色 牙軸 生ぶ二段丸表装 共箱二重箱
画:1553mm×358mm 軸:2268mm×488mm(軸先含まず)
¥340,000
Kansetsu Hashimoto
1883〜1945
橋本関雪は、儒者である橋本海関とフジ夫妻の子として1883(明治16年)に神戸で生まれました。本名は貫一。1903年に竹内栖鳳の竹杖会(ちくじょうかい)に入り、文展で特選を重ねて受賞し、1934年には帝室技芸員に選ばれました。四条派の写実的な動物の描写を取り入れた新南画、また新古典と呼ばれる絵画を次々と発表し、大正・昭和期の画壇において中心的人物の一人として活躍しました。フランスからレジョン・ドヌール勲章も授与されました。1945年(昭和20年)に没し、滋賀県大津市の別邸・走井居の墓所に眠っています。
この絵は、山中の東屋に隠棲した文人を描いています。家の下には小川が流れ、山は秋の紅葉が真っ盛りです。このような、無為自然を表現した老荘思想の図は幕末から昭和にかけては日本の絵画の重要なテーマでした。関雪独自の、一気呵成に描いた筆致は見応えがあり、書の達人としても知られる関雪の讃が華を添えています。表具も素晴らしく、軸の状態も良好で、関雪の個性が横溢した名作です。
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