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PH023 秋景散水図
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松林桂月
絹本肉筆彩色 牙軸 生ぶ二段丸表装 共箱二重箱
画:1401mm×405mm 表装1942mm×558mm (軸先含まず)
¥230,000
Keigetsu Matsubayashi.
1876〜1963
松林桂月は、山口県萩の出身で、上京後に野口幽谷に師事しました。渡辺崋山や椿椿山の流れを汲みながらも、近代的な遠近法を取り入れた写生を基に、独特の構図、筆致と技法を開拓して新しい南画の世界を築きました。昭和19年(1944)に帝室技芸員になっています。この絵は、山間の湖畔の秋の風景を描いています。手前にはやがて冬を迎える落葉した木々、その奥は黄色く紅葉した山々と田舎家が描かれ、漁から帰る釣り人も画面を引き締めています。空想で理想郷を表した南画独自の世界を、桂月独自の筆致、技法と画面構成で表現しています。このように時間の経過と壮大な空気感は、桂月の得意とするところで、桂月独自の哲学が感じられる作品です。
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