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JT951 梅樹に蜘蛛図目貫
無銘:古金工
赤銅地金色絵 室町末期
表目貫:38.6mm 裏目貫:38.3mm
上製桐箱入落込済
「古金工」として保存刀装具鑑定書付
¥140,000
Ko-Kinko. Design of pram tree and spider.
Late Muromachi period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Ko-Kinko”.
古金工とは、室町時代以前のもので後藤家や古美濃彫以外の金工のことです。この目貫は質の良い赤銅地を使用して梅の樹と蜘蛛を彫っています。梅の花は後藤風ですが、蜘蛛は後藤家とは異なっています。金の部分は厚手のものを使い、一見、袋着せにも見えますが、鑞付けしてあり、後藤家の技術で作られています。背中の模様から、オニグモと思われます。オニグモの種類は大きな網を張って獲物を捉えることから、昔は知恵と勇気の象徴でした。蜘蛛には動きがあり梅花の彫りも巧みで高い技量と感覚を伺わせます。裏の根は欠損していますが陰陽になり、打ち出しも古雅で、後藤家であれば乗真の時代で天文永禄頃の作品であると考えられます。
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