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JT599 左右茗荷透鐔
NEW
無銘:金山
鉄地撫角形 角耳小肉 室町時代末期
69.4mm×69.5mm×耳5.5mm(切羽台4.8mm)
上製桐箱入落込済
「無銘金山」として保存刀装具鑑定書付
¥380,000
Kanayama. Design of Myoga.
Late Muromachi period.
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Kanayama”.
金山鐔は、江戸時代の松宮観山による「刀盤賞鏨口訣」にはすでに固有の名称として紹介されています。室町中期頃に佐治氏が治めていた尾張大野庄の金山地区で発生し、桃山時代には終焉を迎え、江戸時代には大野鐔と呼ばれるようになったと考えられています。金山の特徴は、図形的なデザインで耳には塊状の鉄骨が黒く豊富に出ていることで、ほとんどが7cm前後の小さなサイズです。この鐔は、左右に丸い額を設け、その中に毛彫りを施した抱茗荷を透かしています。耳や平地には黒々とした輝きのある鉄骨が豊富に現れ、素晴らしい雰囲気を醸し出しています。左右の海鼠のような額は、古正阿弥に見られる図取りですが、桃山時代には交通網が発達し、正阿弥的な図が全国に行き渡ったと思われます。しかし、左右対称は金山の典型的な図取りでもあります。小さいながらも存在感があり、握中にも収まりが良く、愛蔵に足る名作です。





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