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JT1627 雷文図鐔

 

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無銘:二代志水甚五郎作 

鉄地長丸形銀布目象嵌 丸耳 江戸中期

76.6mm×72.7mm×耳3.4mm(切羽台3.8mm)

上製桐箱入落込済

「無銘甚吾」として保存刀装具鑑定書付

 

¥320,000

 

Jingo Shimizu the 2nd. Design of thunder patterns.

Middle Edo period

NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Jingo”. 

 

志水二代甚五は、元和六年(1620)の生まれで宝永七年(1710)に91歳で没したことが志水家に残された位牌から判明しています。初代の仁兵衛とは55年間の間、共に生活したことから、最初は初代の影響を強く受けていましたが、やがて初代とは違った、やや優しく整った個性を発揮した作品を作るようになりました。残された作品に在銘はありません。この鐔は、初代の晩年に見られる土手耳のスタイルを発展させたもので、二代にしか見られない個性を発揮した作品です。平地と耳は、ゆったりとしたおおらかな槌目で仕上げられ、平地は切羽台を厚く、耳際の肉をやや落として絶妙な肉置を作っています。左右の大きな櫃穴も形が良く、格調高い雰囲気を持っています。耳際には控えめの銀布目象嵌で雷文を表現していますが、作者の意図するところは、あくまでも形と肉置で、塊としての美しさを求めたものと思われます。いずれにしても、二代ならではのものであり、二代甚五の個性が発揮された名作です。

肥後金工 二代志水甚五郎の雷文図鐔, jingo tsuba
肥後金工 二代志水甚五郎の雷文図鐔, jingo tsuba
肥後金工 二代志水甚五郎の雷文図鐔, jingo tsuba
肥後金工 二代志水甚五郎の雷文図鐔, jingo tsuba
肥後金工 二代志水甚五郎の雷文図鐔, jingo tsuba
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