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JT1577 輪違透鐔
NEW
無銘:赤坂二代忠正
鉄地丸形 丸耳 江戸時代前期
79.8mm×79.7mm×耳6.3mm(切羽台6.8mm)
上製桐箱入落込済
「無銘 赤坂」として保存刀装具鑑定書付
¥360,000
Akasaka Tadamasa the 2nd. Design of “Wachigai”, different rings.
Early Edo period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Akasaka”.
赤坂鐔は、新興都市であった江戸で、出身が尾張とも京ともいわれる忠正兄弟が制作を始めたことから始まりました。初二代の忠正の時代はまだ桃山の気風が残り、槌目仕立てに焼き手をかけた武張ったものでしたが、三代忠虎の元禄時代になってからは、時代の要求もあり、平を磨地にした優しい雰囲気の鐔が作られるようになりました。この鐔は、楕円と円を組み合わせた、輪違と呼ばれる図で、赤坂の初代から三代に見られるデザインです。耳に線状の鉄骨が認められないせいか、NBTHKの保存証書は「赤坂」となっていますが、全体を穏やかな槌目で仕上げていること、小柄櫃より笄櫃が小さめであること、耳と切羽台の差があまりなく、初期の尾張鐔風であることから、作者は二代忠正と思われます。優しい雰囲気ですが、時代を感じさせる力強さがあり、奥ゆかしい錆色と輝きは、風格をも感じさせます。二代忠正の鐔は希少であり魅力的な名作です。
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