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JT1454 鳳凰蝶菊花図鐔
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無銘:平安城
鉄地丸形真鍮象嵌 丸耳 室町時代末期
86.3mm×84.8mm×耳3.3mm(切羽台4.0mm)
上製桐箱入落込済
「無銘 平安城」として保存刀装具鑑定書付
¥320,000
Heianjō. Design of a phoenix, bamboo leaves, butterflies, and chrysanthemums.
Late Muromachi period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “mumei Heianjō”.
鉄地に真鍮を象嵌して加飾した鐔は、点象嵌を施した応仁鐔と呼ばれるものから始まり、やがては図柄や唐草などを象嵌した平安城と呼ばれる形式に発展していきました。最初は平象嵌でしたが、次第に肉彫のような高さのある、据紋象嵌も施されるようになりました。この鐔は古刀匠鐔のような有機的な円形の下地に、表には鳳凰と笹、裏側には蝶と菊花を象嵌しています。表の鳳凰の身体は据文で、尾羽根や笹は平象嵌で表現し、裏面の菊花と蝶はやや肉を持たせた据文、周りの水滴は平象嵌にしています。ときどき見かける「長吉」などの在銘の鐔よりは原始的な据文であり、桃山時代よりは古く感じられます。時代感のある鉄味、保存状態も完璧で、無櫃であるのも好ましい優鐔です。
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