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JT1427 雪持藪柑子図小柄
銘:紋程乗 光美(花押)
赤銅魚子地高彫色絵哺金 江戸初期
左右96.8mm 天地14.4mm 厚さ4.9mm
上製桐箱入落込済
「銘 紋程乗 光美(花押)」として保存刀装具鑑定書付
¥340,000
Teijo Goto. Design of Yabukouji, Ardisia japonica with snow.
Early Edo period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mei Mon Teijo Koubi (Kaou)”
後藤程乗は名工顕乗の嫡子として、慶長八年(1603)に京都で生まれ、理兵衛家を継ぎました。また、加賀前田家に出仕して加賀金工の基礎を作り、本家の九代も継いでいます。後藤家の中にあって作品数も多く名工として知られていますが、また、数々の革新的な図や技法を開発したことでも高く評価されています。この小柄は、実のなる藪柑子に雪が積もっている、後藤家の伝統的な図を地板の中心に高彫しています。赤銅で茎と葉を、実は金と銀の色絵、雪は銀色絵で描いています。通常は実をすべて金で表現するのですが、銀を使うことを得意とした程乗らしく実にも銀を使っています。平凡になりそうな図柄ですが、実を付けた藪柑子には立体感があり、雪は重さが感じられ、存在感のある仕上がりになっています。小柄の仕立ては15代の光美で、金哺も厚く、格調高い小柄です。
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