top of page
JT1159 菊唐草図鐔
NEW
無銘:三代志水甚吾永次
鉄地泥障形 打返し丸耳 江戸時代中期
74.4mm×67.7mm×耳7.5mm(切羽台3.2mm)
上製桐箱入落込済
「無銘甚吾」として保存刀装具鑑定書付
¥300,000
Jingo Shimizu the 3rd. Design of chrysanthemum and arabesque.
Middle Edo period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Jingo”.
名工と呼ばれた志水三代甚五は、元禄四年(1691)生まれで、安永六年(1777)に没しています。二代勘四郎の弟子になり熊本で修行しました。72歳頃までは「甚五」と銘を切り、晩年には「甚吾」と銘を切っていますが、ほとんどの作品は無銘です。これは長丸形の上方をやや狭くした泥障形で、大胆に耳を打ち返しにしています。平地は打ち込みにより菊の花弁を表現し、耳には真鍮の線象嵌で唐草を描いています。左右の櫃穴は半月形ですが、大きさに変化を付けて味わいを持たせています。大胆な造形と変化のある鉄の処理は、名工の誉の高い三代甚吾ならではの仕上がりです。耳に施された真鍮象嵌の唐草は有機的で生命を持った動物のような雰囲気です。艶と輝きのある鉄、変化のある平地、大胆な造形のどれを取っても魅力的で、永次の独特な個性を感じさせます。
bottom of page