JM5 半頰
無銘
黒漆塗 桃山時代
192mm×165mm×奥行105mm
¥150,000
Armor’s half mask
Momoyama period
一般的な江戸時代の半頬は頬の横のみの防御ですが、これは顔の正面の鼻近くまでも覆うように造られています。一見して「名甲図鑑」所載の古来有名な高義在銘の半頬を想起させます。頬の曲線は有機的ですばらしく、緒便金(おだよりがね)も柔らかなラインを描いていて柔和で女性的な雰囲気を醸し出しています。5つある汗抜きの穴も古式の頬当であることを証明しています。元来は錆地でしたが江戸期になって黒く塗られたものと思われます。