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C203 鈞窯青磁素文盤

NEW

北宋〜金 12C

35mm×157mm

上製桐箱入 御物袋木札風呂敷付

 

¥650,000

 

Celadon dish, Jun ware

Northern Song or Jin dynasty(12th century)

 

鈞窯は、北宋の五代名窯のうちの一つで、河南省禹県の広範な地域で焼かれました。北宋時代に宮廷で使われる植木鉢や水盤といった大きな容器が起源であり、碗や瓶などの小形の器は金の時代から作られるようになりました。その魅力は何と言っても、緑色の藁灰釉を下地に、青、赤や紫の変幻自在な窯変による色彩の変化です。この碗は赤や紫に発色する銅を使わず、藁灰釉を使った青磁として焼き上げたものです。当時は北宋の官窯であった汝窯の青磁が最も優れたもので、憧れでした。同じ北方の地域にあった鈞窯は、汝窯の青磁を手本にこのような青磁を焼いたものと思われます。この盤は、藁灰を使いながらも上手に還元焼成をして見事な青磁色を出しています。高台が薄めであることと高台内側にも施釉していることから時代的には北宋末期のものであると思われます。また高台の近くに、同じ工房で作業していた銅が飛び散ったせいか、紫色の斑点が観察できます。近年、鈞窯のコピーがたくさん出回っていますが、このような高度な技術で作られた青磁は見られません。深みのある色、やや艶を控えた上品な仕上がりは大変魅力的で、北宋の雰囲気が漂い名品と呼ぶにふさわしい器です。

中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
中国陶磁器の鈞窯青磁素文盤
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