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C201 鈞窯青磁素文盤
NEW
金 12C
36mm×163mm
上製桐箱入 御物袋木札風呂敷付
¥650,000
Celadon dish, Jun ware
Jin dynasty(12th century)
鈞窯は、北宋の五代名窯のうちの一つで、河南省禹県の広範な地域で焼かれました。北宋時代に宮廷で使われる植木鉢や水盤といった大きな容器が起源であり、碗や瓶などの小形の器は金の時代から作られるようになりました。その魅力は何と言っても、緑色の藁灰釉を下地に、青、赤や紫の変幻自在な窯変による色彩の変化です。この碗は藁灰釉や赤や紫に発色する銅を使わず、青磁として焼き上げたものです。北宋の後の金の時代には、青磁を焼いていた官窯の汝窯がなくなり、その技術が南宋官窯に移ってしまったので、北方の地域にあった鈞窯は、汝窯の青磁を手本にこのような青磁を焼いたものと思われています。これには不規則で見事な貫入があり、特に南宋官窯の青磁を模したものと思われます。口辺の色合いと高台の褐色の土を見なければ南宋官窯に見間違うほどの出来栄えです。高台の内側にも釉薬があり、金の時代の製作です。元代のものに施釉は見られません。近年、鈞窯のコピーがたくさん出回っていますが、このような高度な技術で作られた青磁は見られません。深遠なブルーの色、やや艶を控えた上品な仕上がりは大変魅力的で、観ていて時間の経つのを忘れます。
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