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JT384 菊花図鐔
無銘:二代志水甚五郎作
鉄地長丸形真鍮象嵌銀布目象嵌 丸耳 江戸中期
72.7mm×69.0mm×耳2.7mm(切羽台4.2mm)
上製桐箱入落込済
「平田・志水」(伊藤満著)所載
¥420,000
Jingo Shimizu the 2nd. Design of chrysanthemum.
Middle Edo period.
Published in "WORKS OF HIRATA・SHIMIZU" by Mitsuru Ito.
「平田・志水」の解説には、「この長丸形、焼き手の強い所や、櫃穴に大小の差を付けた感覚は二代の特徴である。真鍮の針金を象嵌し、菊を表現している。ところどころ脱落しているように見えるが、足りない所に象嵌のための線彫りが見当たらないので、当初からの意図的なものである。このような、あらかじめ計画して制作するといった感覚は初代にはない。また、銀の布目象嵌で現した、耳の雷文繋ぎも効果的で優れた意匠である。」とあります。志水家は五代まで続きました。各代共に名工で個性豊かな作品を残しています。この菊花の鐔はやや小ぶりですが、二代の個性を遺憾なく発揮した見応えのある鐔で、名作であり、鉄色も良く保存程度も最高です。
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