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JT929 桟木桐紋透鐔

無銘:尾張

鉄地丸形 角耳 桃山時代

86.9mm×86.4mm×耳4.7mm(切羽台3.6mm)

上製桐箱入落込済

「尾張」として保存刀装具鑑定書付

¥320,000

 

Owari. Design of piers and paulownia emblem.

Momoyama period

NBTHK Hozon Tosogu Certificate as "Owari". 

 

秋山久作翁は、「地透物の内、武人の目よりして 尾張物に優る物 有る事なし」と述べられ、尾張透を最も珍重されました。また透鐔の泰斗である笹野大行氏も「尾張は地透鐔の鑑賞の最後に行き着く究極のもの」と解説をされています。尾張鐔の起原は京透と同じ六代将軍足利義政の時代である永享頃(1440)にはすでに存在していたと思われています。室町時代のものは槌目に焼き手をかけた左右対称の図でしたが、桃山時代にはやや絵封になり、江戸時代には焼き手をかけなくなり磨地になっていきます。この鐔は尾張の伝統的な図である桟木に桐紋を絡めたデザインで、華やかで格調高く仕上がっています。桐紋の変化のある配置と端正な透かしは桃山時代の気風を感じさせ、耳には小さな鉄骨を観察できます。大ぶりで鉄味も良く貴重な尾張透です。

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