JT1032 巴透唐草図鐔

無銘:西垣初代勘四郎

鉄地丸形 丸耳 江戸時代初期

76.5mm×74.3mm×耳4.8mm(切羽台4.9mm)

上製桐箱入落込済

「西垣」として保存刀装具鑑定書付

¥380,000

 

Nishigaki Kanshiro the first. Design of Tomoe and arabesque.

Early Edo period

NBTHK hozon paper as "Nishigaki". 

西垣勘四郎は平田彦三の門人で、細川三斎に随行して肥後八代に住みましたが、三斎没後は熊本に移り細川家の抱え工として活躍しました。慶長十八年(1613)生まれで林又七とは同じ年です。作風は林家のように謹直ではなく自由度があり、高士の風格を備えています。この鐔は、歪んだ丸形で三つ巴を透かし、平地には唐草を布目象嵌で表現しています。巴の透かし際は鏨で荒く削ったままを残し勢いがあり、また独特の雰囲気を出しています。左右の角張った櫃穴は西垣独特で、この形を見ただけで勘四郎の仕事であることがわかります。個々には歪んでいても全体的には絶妙のバランスを保っている所は初代勘四郎の実力を感じさせます。布目象嵌の手法は又七とは全く異なり、布目切りはランダムで、施された金象嵌の唐草も形が一定せず即興的です。これを下手と観るか味わいと観るかは鑑賞者の実力次第です。初代の得意とする図であったと思われ、類品が多く存在しています。しかし、そのどれもが微妙に異なり、一つとして同じものがないのは、初代勘四郎の創作の思想を象徴しています。

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