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JT477 帆掛船透鐔
無銘:初代神吉正忠作
鉄地長丸形 角耳小肉 江戸中期
76.5mm×73.6mm×耳4.9mm(切羽台5.0mm)
上製桐箱入落込済
「林・神吉」(伊藤満著)所載
¥320,000
Masatada Kamiyoshi the 1st. Design of sailboat.
Middle Edo period.
Published in WORKS OF HAYASHI・KAMIYOSHI" by Mitsuru Ito.
「林・神吉」の解説には、「神吉鐔絵本に載っている図であるが、非常に珍しいもので、この図は今まで二点しか見たことがない。透かしは垂直で正しく、肉置きも平に近く、このような垂直の透かしは藤八にもなく林五代又平にもないものであり、また深信にもなく正忠の作品であるとしか考えられない。藩侯から抜擢されただけあって、確かな感覚と技術が見て取れる。垂直な透かし、平な肉置きは又七の技法であり、それを倣ったものであろう。」とあります。
神吉正忠は実質的に林派の継承者ですが、すべてが無銘で実像が掴みにくい。しかし、この鐔は正忠以外には考えられない個性が表現されたもので貴重です。鉄色も良く、透かしも正確であり、帆船の図はたいへん珍しい。



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