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JT898 雨龍図鐔
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無銘:三代志水甚吾永次
鉄地長丸形 丸耳 江戸時代中期
78.8mm×75.0mm×耳2.7mm(切羽台3.5mm)
上製桐箱入落込済
「無銘甚吾」として保存刀装具鑑定書付
¥280,000
Jingo Shimizu the 3rd. Design of rain dragon.
Middle Edo period
NBTHK Hozon Tosogu Certificate as “Mumei Jingo”.
名工と呼ばれた志水三代甚五は、元禄四年(1691)生まれで、安永六年(1777)に没しています。二代勘四郎の弟子になり熊本で修行しました。72歳頃までは「甚五」と銘を切り、晩年には「甚吾」と銘を切っていますが、ほとんどの作品は無銘です。これは長丸形で、碗鐔と呼ばれる、西洋の鐔を模した形に造っています。左右の櫃穴は大きく有機的な志水派の特徴的な形です。表には左右に動きのある雨龍と雲を彫って銀の布目象嵌で加飾し、裏面は槌目だけの構成です。艶のある鉄と変化のある平地は魅力的で永次の力量を感じさせます。また、茎櫃の天地にある特徴的な穴は、これが三代永次の作品であることを証明しています。
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