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JT1141 蕨手花頭透唐草図鐔
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銘:神吉(楽寿)
鉄地木瓜形金布目象嵌 角耳小肉 江戸時代末期
81.7mm×77.3mm×耳3.7mm (切羽台3.9mm)
上製桐箱入落込済 古裂仕覆入
「銘 神吉(楽寿)」として特別保存刀装具鑑定書付
¥1,000,000
Rakuju Kamiyoshi. Design of Warabite, flower and arabesque.
Late Edo period.
NBTHK Tokubetsu Hozon Tosogu Certificate as “Mei Kamiyoshi (Rakuju)”.
神吉楽寿は肥後金工の棹尾を飾る名工として知られ、「肥後金工録」には、「此の作、地鉄極めて精且つ美にして毎作形状より象嵌法及び透かし、鑢、鏨、槌等一として精妙ならざるなく誠に最上の作たり。肥後古今作中林又七を除く外、皆三舎を避くべし」とあり、又七の再来と言われています。文政14年(1831)の生まれで明治17年(1884)に没していて、幕末の動乱期であり、実際の制作期間は嘉永4年(1851)から廃刀令の明治4年(1871)のたった20年間でした。この鐔は、端正な木瓜形で、鉄を酸で腐食させた「ガマ肌」仕立てにして変化を付け、切羽台の付近には布目象嵌で緊張感のある唐草を表現しています。ややフラットな仕上がりであることから又七を意識して制作したものと思われ格調高い仕上がりになっています。神吉銘の「吉」の上が「土」ではなく「士」であることから楽寿の作品であることがわかります。また、茎穴上下にある、2つと3つの刻印も楽寿の制作であることを証明しています。大ぶりで堂々とした風格、輝くような鉄味、端正な透かしなど楽寿会心の作品で、得難い名作です。





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