JT0112 鈴虫秋草透鐔
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無銘:赤坂忠虎
鉄地丸形 丸耳 江戸前期
76.6mm×76.2mm×耳6.0mm (切羽台6.6mm)
上製桐箱入落込済
「無銘赤坂」として保存刀装具鑑定書付
¥260,000
Akasaka Tadatora. Design of Autumn grass and cricket.
Early Edo period
NBTHK Hozon paper as “Mumei Akasaka”.
赤坂鐔は、新興都市であった江戸で、出身が尾張とも京ともいわれる忠正兄弟が制作を始めたことから始まりました。初二代の忠正の時代はまだ桃山の気風が残り、焼き手をかけた武張ったものでしたが、三代忠虎の元禄時代になってからは、時代の要求もあり、平を磨地にした優しい雰囲気の鐔が作られるようになりました。さらに絵風の図柄を進化させ、各地から江戸に来た武士の心を掴みました。この鐔は、丸形の中に秋草と鈴虫を透かした、動きのあるしゃれたもので、ゆったりとした味わいがあり、おおらかで雰囲気があります。輝くような潤いのある羊羹色をした鉄色で、耳には線状の鉄骨が現れ、茎穴を覗くと古い赤坂鐔独特の三枚合わせの様子がうかがえます。図も素晴らしく、赤坂鐔の魅力が横溢した名作です。




