JT019 菖蒲八ツ橋透鐔

 

無銘:林二代重光

鉄地丸形 丸耳 江戸時代前期

79.1mm×76.3mm×耳5.2mm(切羽台5.6mm)

上製桐箱入落込済

「重光」として保存刀装具鑑定書付

¥330,000

 

Shigemitsu Hayashi the second. Design of iris and eight bridges.

Early Edo period.

NBTHK hozon paper as "Shigemitsu". 

 

林重光は、名工又七の倅として​寛文七年(1667)に生まれて延享元年(1744)に没しています。制作時期は元禄から享保の頃で江戸文化が花咲いた時代と重なっています。「肥後金工録」には「概ね初代の掟に依るとはいえども至って雅趣あり。ゆえに精密の作ものは寧ろ乏し」とあり、又七や藤八とは違った、やや歪みのある味わい深い作品を多く作りました。この鐔は、味わいのある微妙な丸形で、ていねいに菖蒲と八ツ橋を透かしています。左右の櫃穴は不揃いで、林家というよりは勘四郎的な雰囲気を感じさせます。しかし、緻密で奥ゆかしい色合いの鉄は林のものであり、垂直で肉のない透かし際は又七の技法で、作者は又七の後を継いだ重光であることをうかがわせます。造り込み、構図や鉄色など一流であり、重光の傑出した作品の一つです。

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